小説『ムーン・パレス』

著者 Paul Auster
翻訳 柴田 元幸

海外小説。運命の流れを感じるような不思議な作品。
ライトモティーフ、アフォリズムに満ちている。先が気になり、どんどん作品世界に引き込まれる。

叔父からの遺品である書籍の山を細々と売り払うシーン。
風変わりな盲目の老爺との散歩。
印象に残る場面はたくさんある。

どことなく寂しく、どことなく暖かい。
様々な発見がある。

翻訳者の技量も素晴らしい。

未読なら是非。

ムーン・パレス (新潮文庫)
人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生を放棄しはじめた。やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。体力が回復すると、僕は奇妙な仕事を見つけた。その依頼を遂行するうちに、偶然にも僕は自らの家系の謎にたどり...
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